キャリバーDB腕時計ムーブメントの諸元を公式一次ソースで確かめる

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NH35A スペック早見表(振動数・パワーリザーブ・石数・精度)

公開日:最終更新:

NH35Aは自動巻(手巻き機構つき)、ハックあり、振動数21,600振動/時(6振動/秒=3Hz)、パワーリザーブ約41時間。ここまではベースとなるセイコー4R35の国内正規取説で公式に確認できます。ただしNH35Aそのものの一次スペックシートは、僕が調べた範囲では見つかっていません。石数は23石(4R35国内公式)か24石(NH35A外販版・業者資料が一致)かで数字が割れていて、精度表示も4R35国内公式の+45〜-35秒/日と、外販版について業者資料が伝える-20〜+40秒とで違います。この記事は、どこまでがセイコーの公式資料で、どこからが業者資料頼みかをはっきり分けて書きます。

諸元早見表

項目 区分
駆動方式 自動巻(手巻き機構つき) 公式(Seiko 4R35取説)
ハック機能 あり(りゅうず2段引きで秒針停止) 公式(Seiko 4R35取説)
振動数 21,600振動/時(6振動/秒=3Hz) 公式(Seiko 4R35取説)
パワーリザーブ 約41時間 公式(Seiko 4R35取説)
石数 23石(4R35国内公式)/24石(NH35A外販版・業者資料が一致) 両論併記
精度 4R35国内公式:+45〜-35秒/日(気温5〜35℃・腕装着時)/NH35A外販版:-20〜+40秒(業者資料) 両論併記
直径 27.4mm メーカー非公式・参考値
厚み 5.32mm メーカー非公式・参考値

出典:4R35/4R36取説(Seiko公式) https://www.seikowatches.com/-/media/HtmlUploader/Common/Seiko/Home/instructions/html/SEIKO_4R35_4R36_D_JP/assets/pdf/4R3CD_2306_JP.pdf 。CaliberCorner https://calibercorner.com/seiko-caliber-nh35a/ 、namokiMODS https://www.namokimods.com/products/seiko-sii-nh35a-automatic-movement 、watch.danman.jp https://watch.danman.jp/nh35-sii-movement 。確認日:2026-07-22。

なぜNH35A単体の公式スペックが無いのか

NH35Aを供給しているTMI(Time Module, Inc.)は、セイコーインスツル(SII)の産業用ムーブメント外販ブランドとして業者資料で広く説明されています(参考:CaliberCorner https://calibercorner.com/seiko-caliber-nh35a/ /namokiMODS https://www.namokimods.com/products/seiko-sii-nh35a-automatic-movement )。ここが社外供給用ムーブメントについて一般消費者向けの取扱説明書やスペックシートを公開していないため、NH35A単体の公式ページ自体が存在しない状態です。今回一次資料として確認できたのは、NH35Aのベースになっているとされる4R35(セイコーの国内正規モデルに搭載される版)の公式取説だけでした。NH35Aが4R35と完全に同一の仕様かどうかまでは、公式資料の範囲では確認できていません。

石数:23石か24石か

4R35の国内正規取説には23石とはっきり書かれています。一方でNH35Aの外販版については、CaliberCorner・namokiMODSなど複数の業者資料が24石で一致しています。どちらか片方が単純な誤記とも言い切れず、TMIがNH35A固有の公式資料を出していない以上、僕の手元では最終的な判定はできません。買う前に自分の個体の刻印やメーカー説明を確認するのが確実だと思います。

精度表示の食い違い

4R35国内正規の公式取説では、精度は+45〜-35秒/日(気温5〜35℃・腕につけた場合)と明記されています。これに対してNH35A外販版については、業者資料が-20〜+40秒という数字を挙げています。数字の幅も向きも違うので、僕はこれを「どちらかが間違い」ではなく「公式に確認できるのは4R35の数字までで、NH35A外販版の数字は業者資料の主張として区別して扱う」という整理にしています。

直径・厚みは参考値

直径27.4mm・厚み5.32mmは、CaliberCornerなど複数の業者資料が一致して挙げている数字ですが、セイコー公式の取説にはこの寸法の記載がありません。参考値として扱っています。

ベースと派生キャリバー

NH35Aはセイコー4R35の外販版という位置づけです。派生としてNH36A(曜日表示つき)・NH38A(オープンハート)・NH39Aがあります。これらの型番違いによる石数・精度の変更点までは、この記事の材料の範囲では確認していません。

搭載モデル

セイコー5スポーツの一部モデル、SKX復刻系、そしてMOD(改造)市場向けの社外供給部品として広く流通しています。個別モデルごとの搭載確認は、この記事では行っていません。

諸元は目安です

NH35Aは年式・仕向け地・そして公式資料の有無そのものによって数字の扱いが変わるムーブメントです。特に石数と精度は資料によって数字が違う状態がそのまま残っているので、購入や修理の判断材料にする場合は、自分の個体について販売店やメーカーに直接確認することをおすすめします。

よくある質問

QNH35AとNH35は同じムーブメントですか
A

正式な型番はNH35Aです。「NH35」は末尾のAを省いた略称として広く使われていて、指しているものは同じです。この記事の材料も型番はNH35Aとして扱っています。

QNH35Aの石数は23石ですか24石ですか
A

資料によって割れています。ベースの4R35の国内正規取説では23石と明記されていますが、NH35A外販版については複数の業者資料が24石で一致しています。TMIがNH35A単体の公式スペックシートを出していないため、どちらが最終的に正しいかを一次資料だけで断定することはできません。この記事では両方を併記しています。

QNH35Aの精度はどのくらいですか
A

これも一致していません。4R35国内正規の公式取説は+45〜-35秒/日(気温5〜35℃・腕装着時)。一方でNH35A外販版については業者資料が-20〜+40秒という数字を挙げています。ベースの4R35とNH35Aが完全に同一のムーブメントかどうかも含めて、公式に確認できる範囲を超えるので、目安として見てください。